熱処理加工/調質(焼入れ、焼戻し)/焼鈍(焼きなまし)/焼準(焼きならし)/高周波焼入れ/フレームハードニング/応力除去焼鈍/矯正/ショットブラスト/析出硬化/非鉄金属処理/その他
焼鈍は、焼入れとは異なり、素材を軟化させる処理です。この処理を行うことで、冷間加工や切削加工時の加工性を向上させることができます。
製品加工品(溶接構造品)の歪取り、応力除去を行います。
加熱…焼鈍の目的や材質により採用する加熱温度は幅広く、温度には注意が必要です。拡散や再結晶を伴うため、やや長めの加熱時間をなることが多いです。
冷却…一般に炉中でゆっくりと冷却(炉冷)することが多いです。作業時間を短縮するために空冷したり、水冷することもありますが、素材によってその選択は異なります。
・歪取焼鈍
・低温焼鈍
・完全焼鈍
SS、SUS304が使われることが多いです。
鋼鉄製品の組織を標準状態(常態化)にするための作業が焼きならしです。
組織の不均一を除去し、結晶粒を微細化させることにより、機械的性質の向上=被削性の向上を図ることができます。
加熱…オーステナイト化温度で直径25mmあたり30~60分加熱します。
冷却…オーステナイト化の後に空中放冷(空冷)します。
・普通焼きならし
・二段焼きならし
・等温焼きならし
・二重焼きならし